玄関の鍵対策方法

いくら鍵をなくさないように気をつけても、錠前・シリンダーが安っぽいものであると素人でも教えればピッキングできてしまうこともある。

たとえば十数年ほど前のディスクシリンダーという鍵は、日本の住宅にとても多く普及した。鍵はそれぞれ鍵の形・くぼみ・切込みの数や長さが違うが、シリンダーの中のピンの数・位置が関係している。ピンの位置が少しでも違うと、別の鍵で開ける事ができない。

ピンの違いはシリンダーごとに鍵違い数で表示され、ディスクシリンダーの場合は比較的安価で、鍵違い数も3500万通りと多かったため、集合住宅などで多く使われていた。だが当時このディスクシリンダーを攻略する「ピッキング開錠」が横行し、ピッキング開錠に対して大変弱かったディスクシリンダーが多く被害に合った。

集合住宅では同じ鍵が使われがちなので、階で被害にあうなど空き巣が最も多くなった時代である。

こうしたことから対策を何度も繰り返し、今ではピッキングがほぼ不可能なディンプルキーも登場、主流となっている。まずは古い鍵・特にギザギザ鍵のディスクシリンダーを交換する事で飛躍的に玄関の防犯対策は高まる。

 

玄関に鍵を複数取り付ける事がポイント

新しい家・賃貸でも今では鍵が2つなんてことがよくある。というのも、鍵が複数あると防犯効果に大きく違いが出る事がわかっている。泥棒・空き巣は玄関からの侵入の場合、鍵を破壊したりこじあけたり不正に開錠しようとするが、他人にばれないためにも素早く終える事が必須である。

なので、壊しづらい鍵であるかどうか、時間がかかるかどうか、など瞬時に見極めているため、鍵が2つある時点で候補から外れる事も多い。しかもディンプルキーであったり電子錠(鍵穴のないデジタルロック)などが付いていると、明らかに侵入に時間がかかる・もしくは出来ないことがわかるため、狙われにくくなるのである。

玄関の防犯ポイントは鍵の強化と複数の鍵、である。窓も複数鍵を取り付ける事を忘れないようにしよう。